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【営業の属人化から卒業!チーム全員が成果を出せる教育体制の作り方】

2025.01.04

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1. はじめに
営業会議でのこんなシーン、心当たりはありませんか?

「●●さんの案件、やっぱり今回も取れたね。でも、他のメンバーは…」
「▲▲さんが今月休んでるから、売上が伸びないんだよな…」

特定の営業メンバーだけが突出して成果を上げ、他のメンバーはなかなか数字を達成できない。いわゆる**『営業の属人化』**が起きている状態です。

優秀な営業パーソンがいること自体は素晴らしいことです。しかし、その人に頼り切ってしまうと、いざその人が異動・退職・休職した時に、営業組織は途端に不安定になります。そして、その瞬間、あなたのビジネスの成長は止まってしまうかもしれません。

でも、考えてみてください。
営業という仕事は、本当に「才能」や「カリスマ性」だけで成り立つものでしょうか?
確かに、営業の世界には天才的な成績を残す人もいます。しかし、その多くは**『再現可能なスキル』や『学ぶべきノウハウ』**に裏付けされた結果なのです。

逆に言えば、営業の成功は『正しい教育体制』と『仕組みづくり』によって、誰にでも達成できるものになります。

この記事では、営業の属人化から脱却し、「誰もが安定して成果を出せる営業教育体制」の作り方をお伝えします。
特別な才能やカリスマ性に頼らず、チーム全員が自信を持って成果を出せる環境を一緒に作り上げていきましょう。


2. よくある悩みと背景情報
2-1. 営業の属人化が引き起こす3つの問題点
営業の属人化は、多くの営業組織で見られる課題です。特定の個人に依存することで、次のような問題が発生します。

①業績の不安定化
特定の営業担当者に依存していると、その人が不在になった瞬間、売上は一気に下降します。安定した売上基盤が築けず、組織全体の成長が止まってしまいます。

②ノウハウのブラックボックス化
優秀な営業パーソンの「営業のコツ」や「クロージングトーク」が、本人の頭の中にしか存在しない状態では、他のメンバーが学ぶ機会を失います。せっかくの貴重なノウハウが、組織として資産化されません。

③人材育成の遅れ
属人化が進むと、新人や中堅社員が自立して成果を出せるようになるまでに時間がかかります。教育体制が不十分だと、現場で経験を積む以外に成長の道がなくなってしまいます。

2-2. なぜ属人化が起きるのか?
「なぜ属人化が起きるのか?」を考えると、次のような背景が見えてきます。
・教育体制の不足
営業は「背中を見て学べ」という文化が根強く残っている現場も多いです。しかし、OJTだけでは個々のスキルやノウハウを体系的に学ぶことは難しく、結局「できる人」だけが成長し、他のメンバーは取り残されてしまいます。
・成果主義の偏り
個人の成果だけを重視する評価制度では、チームとしての成長や教育に目が向かなくなります。優秀な営業マンほど、自分のやり方を他人に教える時間を惜しんでしまうことも。
・再現性のあるプロセスが共有されていない
営業の成功体験が言語化・可視化されていないため、他のメンバーが真似できる状態になっていません。「あの人だからできる」と思い込んでしまう組織文化も、属人化を助長します。

2-3. データで見る営業教育の現状
ある調査によると、日本企業の約70%が「営業教育体制が不十分」と感じているそうです。また、「営業のノウハウがマニュアル化されている」と答えた企業はわずか30%未満。
つまり、多くの営業組織は「優秀な営業担当者の個人の力に頼っている状態」と言えます。
しかし、逆に言えば、今からでも正しい営業教育体制を整え、ナレッジを共有・再現可能にすることで、組織全体を大きく成長させるチャンスがあるのです。


3. 解決策
3-1. 営業プロセスの「見える化」
属人化を防ぐ第一歩は、「成功の型」を見える化することです。

優秀な営業パーソンのトークスクリプト、顧客との関係構築の流れ、クロージングのタイミングなど、無意識に行っている成功パターンを言語化し、標準化することで、再現性が生まれます。

具体的なアクション
・トップ営業マンへのヒアリングを実施し、成功パターンを抽出
・営業プロセスを「見込み顧客発掘 → 商談 → 提案 → 契約 → フォロー」と細かく分解
・各ステップごとに**「やるべきこと・言うべきこと」**をマニュアル化

3-2. 教育プログラムの構築
「営業の才能は天性のもの」と思われがちですが、実は多くの営業スキルは後天的に学べるものです。そのためには、体系的な教育プログラムが不可欠です。

具体的なアクション
・新人研修では、基本的な営業スキルや商品知識を徹底的にインプット
・中堅社員向けには、顧客心理や高度な交渉術を学べる研修を導入
・定期的なロールプレイやフィードバック面談を実施
特に重要なのは、「学んだことを現場で実践し、成功体験を積ませること」です。

3-3. 成功事例・ナレッジの共有
営業教育の要は、「成功事例の共有」です。成功した営業プロセスやトーク内容をチーム全体でシェアし、誰もが再現できる状態を作る必要があります。

具体的なアクション
・週1回の成功事例共有会を実施
・営業日報に「うまくいったポイント」「反省点」を記載する欄を設ける
・社内ナレッジベースを作成し、全員がアクセスできるようにする

3-4. OJTとOFF-JTのバランス
営業スキルは「現場での実践(OJT)」と「体系的な学び(OFF-JT)」の両輪があってこそ磨かれます。

具体的なアクション
・OJTでは、先輩営業マンが新人に同行し、リアルな商談現場で指導
・OFF-JTでは、定期的なワークショップや外部講師を招いた研修を実施
・「学ぶ → 実践する → 振り返る」というサイクルを回す

3-5. 評価制度の最適化
営業教育がうまく機能するかどうかは、評価制度が鍵を握ります。

個人の成果だけを評価するのではなく、「チームへの貢献」「ナレッジ共有の度合い」も評価対象にすることで、全員が協力し合う文化が育まれます。

具体的なアクション
・チーム目標達成に対するインセンティブを導入
・ナレッジ共有や教育活動に対する評価ポイントを設定
・四半期ごとに1on1面談を行い、フィードバックを徹底

3-6. ツールとテクノロジーの活用
教育体制を効率化するために、**CRM(顧客管理システム)や営業支援ツール(SFA)**を積極的に活用することも重要です。

具体的なアクション
・商談履歴や顧客情報をCRMで一元管理
・営業活動を可視化し、教育効果をデータで測定
・オンライン研修プラットフォームを導入し、学びの機会を増やす

属人化の脱却は、一朝一夕で達成できるものではありません。しかし、「仕組み化」と「教育体制の整備」を粘り強く続けることで、営業組織は必ず変わります。


4. 解決策実行のポイント
営業の属人化を脱却し、再現性のある教育体制を構築するためには、ただ仕組みを導入するだけでは不十分です。効果的に運用し、定着させるためのポイントや、陥りがちなミスを理解しておくことが成功のカギとなります。

4-1. 形骸化させないための3つのポイント
① 経営層・マネージャーのコミットメント
教育体制の構築は現場任せではうまくいきません。経営層や営業マネージャー自身が「教育が営業組織の未来をつくる」という強い意思を持ち、積極的に関与することが重要です。

ポイント
・経営層が教育プログラムの重要性を明確に発信する
・管理職も自ら研修に参加し、学ぶ姿勢を見せる

② 継続的な改善サイクル
教育体制は一度作ったら終わりではありません。PDCAサイクルを回し、常に改善を加えていくことが求められます。

ポイント
・定期的に教育効果を測定し、フィードバックを反映する
・営業メンバーの声を取り入れ、柔軟に改善する

③ 学びを成果に結びつける仕組み
教育が「学んで終わり」になってしまうと意味がありません。学んだ内容が実際の営業活動で活かされ、目に見える成果として現れることが重要です。

ポイント
・学んだことを実践する機会を意図的に作る
・成果が出たメンバーを称賛し、ポジティブな文化を醸成する

4-2. 陥りがちな3つのミス
① 教育が「押し付け」になってしまう
トップダウンで研修や教育を押し付けるだけでは、現場メンバーのモチベーションは上がりません。「なぜこれが必要なのか?」をしっかり伝え、納得感を得ることが大切です。

② 現場と教育の「分断」
理論的な研修が充実していても、それが現場のリアルな状況と合っていなければ意味がありません。現場に即した教育内容を設計することが欠かせません。

③ 成果が出る前に諦めてしまう
教育体制を整えても、すぐに結果が出るわけではありません。短期間で判断せず、中長期的な視点で教育を続ける姿勢が求められます。

4-3. 教育効果を測定する
教育体制の効果を測るためには、「何をもって成功とするか」を明確にする必要があります。

評価指標の例
・教育プログラム受講後の商談成約率の変化
・営業プロセスの遵守率
・営業担当者の自己評価や上司の評価
効果測定の結果を元に、次の改善アクションへとつなげていきましょう。

4-4. 現場に「自走力」を生む
究極的なゴールは、現場の営業担当者が自ら学び、改善し、成長する力を持つことです。教育体制が整い、各メンバーが自信を持って動けるようになれば、組織全体が自律的に成長し続ける強固なチームになります。

営業教育の成功は、単なる「スキルアップ」ではなく、組織文化の変革にまで及びます。経営層から現場メンバーまでが一体となり、教育の重要性を理解し、実践し続けることで、初めて真の「属人化脱却」が実現するのです。


5. 貴社の場合はどうでしょうか?
ここまでお伝えしてきた「営業の属人化から脱却し、再現性のある教育体制を構築する方法」は、どの営業組織にも共通して必要な要素です。しかし、実際の運用には、企業ごとの文化や営業スタイルに合わせたカスタマイズが不可欠です。

✔️ 自社の営業組織を振り返ってみましょう
・特定のメンバーに売上が依存していませんか?
・営業の成功パターンは可視化されていますか?
・教育プログラムは定期的に見直されていますか?
・チーム全体が成果を出せる体制になっていますか?
これらの質問に「YES」と自信を持って答えられない場合、今こそ本格的な教育体制の見直しを行うタイミングかもしれません。

✔️ 一緒に「再現性のある営業チーム」を作りませんか?
「どこから手をつければ良いかわからない…」
「自社に合った教育体制が思い浮かばない…」

そんなときこそ、専門家のサポートを活用することが成功への近道です。

弊社では、営業教育体制の設計・構築をサポートし、「個人に依存しない強い営業組織づくり」をお手伝いしています。

✔️ 次の一歩を踏み出しましょう!
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まずはお気軽にご相談ください!
営業チーム全員が自信を持ち、安定して成果を出せる未来を一緒に築き上げましょう。

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