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【キングダムに学ぶ!最強の営業組織マネジメント術】

2025.01.07

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1.はじめに
営業の現場は、まさに“戦場”だ。
毎月のノルマ、厳しい数字のプレッシャー、そして冷たい顧客の反応。営業マンたちは今日も目標という名の「城」を攻め落とすため、日々奮闘しています。しかし、その戦いには必ず司令塔が必要です。そして、その司令塔であるリーダーの判断ひとつで、組織は勝利を掴むことも、壊滅することもあるのです。

「数字さえ達成すればいい」と目先の結果ばかり追いかけていないか?
「俺についてこい!」というリーダーの背中に、部下たちは本当に信頼を寄せているのか?
「目標を共有しろ」と言いつつも、実際には一人ひとりがバラバラに戦っていないか?

これらは、営業組織でよくある“悲劇”の序章です。マネジメントを間違えれば、優秀な営業マンは離脱し、士気は下がり、チーム全体が崩壊する。どれだけ優れた営業パーソンが揃っていても、組織がひとつにならなければ、決して勝利は掴めないのです。

ここで思い出してほしいのが、歴史的名作『キングダム』です。
戦国七雄が覇を競い、戦場では知略、戦術、そして人間同士の絆が試されます。中でも、王騎将軍の圧倒的なカリスマ性、信のひたむきなリーダーシップ、昌平君の冷静沈着な戦略眼——これらは現代の営業マネジメントにもそのまま通用する普遍的な原理です。

彼らのようなリーダーがいる組織は、士気が高く、目標達成への道筋が明確で、何より全員が同じ旗の下に集い、戦う強さを持っています。そして逆に、リーダーがその旗を見失ったとき、組織は崩壊し、戦場で敗北するのです。

本記事では、『キングダム』に登場する数々の名シーンやリーダーの哲学を紐解きながら、営業組織を勝利に導くためのマネジメント術をお伝えします。
「強い組織とは何か?」その答えを、共に探していきましょう。


2.よくある悩みと背景情報
営業組織のリーダーたちが頭を抱える課題は、時代が変わっても本質は変わりません。「人」「戦略」「士気」この3つの要素が崩れたとき、組織は一瞬で瓦解してしまいます。

① 人材の離脱:優秀な部下が去る理由
どんなに優れた営業パーソンがいても、リーダーが適切な指揮を取れなければ、彼らは心が折れ、やがて去っていきます。

・「やる気はあるが、方向性が見えない」

・「リーダーの言葉が信用できない」
・「自分の成長が感じられない」

『キングダム』で例えるなら、王騎将軍亡き後、秦軍の士気が一気に低下し、兵士たちが戦意を失うシーンが思い浮かぶでしょう。強いリーダーがいなければ、いかに優秀な兵士でも戦えないのです。

② ビジョンの欠如:旗を掲げる者がいない
営業組織がバラバラになる原因のひとつは、「目標やビジョンが共有されていないこと」です。リーダーが旗を掲げず、方向性を示さなければ、部下たちは迷い、独自の判断で動き始めます。そして、その結果、組織としてのまとまりは崩壊します。

・「とりあえず数字だけ達成すればいい」
・「会社の方針がコロコロ変わる」

これは『キングダム』に登場する「蒙武将軍」と「王翦将軍」の違いに似ています。蒙武は圧倒的な武力で突き進むものの、ビジョンの欠如が彼の弱点です。一方、王翦は明確な戦略と旗印を掲げ、兵士たちに方向性を示し続けます。

③ 士気の低下:戦う意味を見失う
数字のプレッシャーばかりが強調されると、組織の士気は確実に下がります。

・「頑張っても評価されない」
・「どれだけ努力しても結果が出ない」
・「リーダーが現場を理解していない」

『キングダム』で信が自ら最前線に立ち、仲間たちを鼓舞する姿を思い出してください。部下たちは「この人となら勝てる」と感じるからこそ、命を懸けて戦うのです。営業リーダーもまた、部下たちが「この人についていこう」と心から思える存在である必要があります。

数字ではなく「人」を見よ
営業マネジメントにおける最大の誤解は、「数字だけ見ていれば成功する」という考え方です。しかし、数字は結果であり、過程には「人の心」や「信頼関係」が存在します。

営業組織は、「部下の士気」「目標の共有」「リーダーの覚悟」が揃って初めて強くなります。『キングダム』の中で数々の将軍たちが見せた「リーダーシップ」「戦略性」「仲間への信頼」これらはそのまま営業組織にも当てはまるのです。

次の章では、『キングダム』の具体的なエピソードを引き合いに出しながら、「営業組織を成功へと導く解決策」を紐解いていきます。


3.解決策:キングダム式・最強営業組織のつくり方
営業組織を強くするためのポイントは、『キングダム』に登場するリーダーたちの姿勢や戦略に隠されています。ここでは、営業マネジメントにその知恵を活かす方法を3つのポイントに分けて解説します。

① 王騎将軍に学ぶ「ビジョンの旗を掲げよ」
「組織が向かうべき旗を、誰よりも高く掲げること」

王騎将軍は、その圧倒的なカリスマ性で兵士たちの心をひとつにし、常に「勝利」という旗を掲げ続けました。営業組織でも同じことが言えます。

✅ 営業リーダーが掲げるべき旗とは?
・「自分たちは何のために売るのか?」
・「この商品・サービスが世の中にどう価値を提供するのか?」
・「この目標の先に、どんな未来が待っているのか?」
営業リーダーは、数字だけでなく、「理念」「目的」「意義」を明確にし、チーム全員がその旗の下に集まるよう導く必要があります。

👉 実践ポイント
・営業会議で「理念」を語る時間を設ける。
・目標数字の先にある「意味」を部下に伝える。
・自分自身が「旗を掲げるリーダー」としての自覚を持つ。

② 信に学ぶ「リーダーは最前線に立て」
「部下の心を動かすのは、リーダー自身の行動だ」

信は常に最前線で戦い、仲間を鼓舞し、誰よりも熱く、誰よりも泥臭く行動しました。営業リーダーもまた、「自分が動かずに部下だけを動かす」ことはできません。

✅ 部下はリーダーの背中を見ている
・営業目標が未達なら、リーダー自らお客様の前に立つ。
・部下が苦しんでいるなら、共に解決策を探る。
・リーダー自身が「この人についていきたい」と思わせる行動を取る。

👉 実践ポイント
・リーダー自身が月に1件、顧客訪問を行う。
・部下の提案や営業資料にフィードバックを惜しまない。
・結果だけでなく、過程に対する努力を評価する。

③ 昌平君に学ぶ「個の力を最大化する配置戦略」
「適材適所で人を配置すれば、組織は最大の力を発揮する」

昌平君は、圧倒的な戦略眼で兵士たちを配置し、個々の能力を最大化させました。営業組織も同じです。全員が「トップ営業マン」である必要はありません。それぞれの強みを最大限に活かすことが重要です。

✅ 適材適所を見極める
・トークが得意な部下には新規開拓を任せる。
・緻密な資料作成が得意な部下には提案書を任せる。
・関係構築が得意な部下にはフォロー営業を任せる。

👉 実践ポイント
・部下一人ひとりの「強み」を把握するための面談を行う。
・成果だけでなく、行動やプロセスにも目を向ける。
・役割分担を明確にし、責任範囲をはっきりさせる。

強い営業組織は「人」「戦略」「士気」が揃ったとき生まれる
王騎将軍のビジョン、信のリーダーシップ、昌平君の戦略はこの3つが融合したとき、最強の組織が完成します。

✅ 営業マネジメント3つの鉄則
・旗を掲げよ(ビジョン)
・最前線に立て(リーダーシップ)
・適材適所で配置せよ(戦略)

次の章では、これらの解決策を実際に営業現場に導入する際のポイントや、陥りがちな失敗について解説します。


4.解決策実行のポイント:キングダム流マネジメントを現場で活かす方法
『キングダム』に学ぶ営業マネジメント術は、理論だけでは意味がありません。実際に現場でどう実行するかが成功のカギです。しかし、多くの営業組織はここでつまずき、結果が出る前に挫折してしまいます。では、どのように落とし込めば良いのでしょうか?

① 「旗を掲げる」だけでは不十分:ビジョンは現場に浸透してこそ意味がある
王騎将軍が掲げた旗は、戦場の隅々まで届き、兵士たちを一つにまとめました。しかし、営業組織ではよくある失敗があります。

❌ よくある失敗例
・理念やビジョンが「お題目」になっている。
・リーダーだけが理解していて、部下には浸透していない。
・ビジョンが抽象的すぎて、具体的な行動に落とし込めない。

✅ 実践ポイント
・ビジョンを「言葉」ではなく「行動」で示す。
・定期的に「なぜこの目標を追うのか?」を部下と対話する場を設ける。
・チームの成功事例を共有し、ビジョンの意味を再確認する。

② 「最前線に立つ」姿勢はブレてはいけない
信は常に最前線で剣を振り続けました。リーダーが口先だけで「頑張れ」と言っても、部下の心には響きません。

❌ よくある失敗例
・リーダーがデスクから指示を出すだけで現場に出ない。
・部下に責任を押し付け、自ら動かない。
・部下が困っているときに「自分で何とかしろ」と突き放す。

✅ 実践ポイント
・月に一度はリーダー自身が営業現場に出向く。
・困難な交渉やクレーム対応には、リーダーが率先して動く。
・リーダー自身が「売る姿」を部下に見せる。

③ 「適材適所」は継続的な見直しが必要
昌平君の戦略は完璧でしたが、それは「常に現場を見直し、最適化していた」からです。

❌ よくある失敗例
・一度決めた役割を見直さず、状況に合わなくてもそのままにする。
・部下の強みを理解せず、誰にでも同じ目標を与える。
・苦手な分野を無理に担当させ、モチベーションを下げる。

✅ 実践ポイント
・定期的に1on1ミーティングを行い、部下の得意・不得意を確認する。
・数字だけではなく、行動プロセスや取り組み方も評価する。
・必要に応じて役割や担当顧客を柔軟に変更する。

④「士気の維持」は一度で終わらない:継続が大切
士気は一度高めただけでは維持できません。王騎将軍や信は、戦いの最中に何度も兵士たちに声をかけ、鼓舞しました。

❌ よくある失敗例
・キックオフミーティングだけ盛り上げて、その後放置する。
・部下が成果を出しても感謝や評価がされない。
・士気が下がっても「自分たちで何とかしろ」と突き放す。

✅ 実践ポイント
・月に一度、全員が顔を合わせる「士気向上ミーティング」を行う。
・成果を出した部下には、すぐにフィードバックと感謝を伝える。
・部下が失敗したときは責めるのではなく、次にどう活かすかを一緒に考える。

⑤短期的成果より「組織の成長」を優先せよ
戦いに勝つことも大切ですが、それ以上に重要なのは「次の戦いにも勝てる組織を作ること」です。

✅ 実践ポイント
・数字だけでなく、プロセスや改善点を定期的に振り返る。
・短期的なノルマ達成だけでなく、長期的な成長を意識する。
・チーム全体が共通の旗の下で成長する文化を作る。

営業マネジメントの真髄は「人を動かすこと」
営業組織の成功は、「どれだけ人の心を動かせるか」にかかっています。リーダーが旗を掲げ、最前線に立ち、部下一人ひとりの強みを活かす。その先に、最強の営業組織が生まれるのです。


貴社の場合はどうでしょうか?
これまで見てきた『キングダム』に学ぶ営業マネジメント術——**「旗を掲げる」「最前線に立つ」「適材適所で配置する」**という3つの原則。これを貴社の営業組織にそのまま適用することは可能でしょうか?

✅ 自社の現状を冷静に見つめる
まずは、次の質問に答えてみてください。
・「自分のチームには、明確な旗(ビジョン)が掲げられていますか?」
・「リーダー自身が最前線で戦っていますか?」
・「部下一人ひとりの強みが最大限に活かされていますか?」
・「チーム全体の士気は高く保たれていますか?」
ひとつでも「No」があれば、改善の余地があります。営業組織は、現状維持では衰退してしまうものです。小さな一歩でも構いません。今日から変えることが大切です。

✅ 実践への第一歩:小さな勝利を積み重ねる
組織改革は一気にできるものではありません。王騎将軍や信も、最初から大軍を率いていたわけではなく、小さな勝利を積み重ねることで、大きな成果を手に入れました。

👉 具体的なアクション
・週に1回、営業会議で「ビジョン」を確認する時間を作る。
・リーダー自ら顧客訪問を行い、部下にその姿を見せる。
・1on1ミーティングを実施し、部下の強みや悩みを把握する。
・小さな成功を全員で祝う文化を作る。
これらのアクションはどれも今日から始められるものです。そして、継続することで組織に浸透し、成果が生まれます。

✅ 組織改革はリーダーの「覚悟」から始まる
『キングダム』に登場するリーダーたちが共通して持っていたもの、それは「覚悟」です。
・「部下を守る覚悟」
・「目標を達成する覚悟」
・「自分自身が先頭に立つ覚悟」
営業組織も同じです。リーダーが覚悟を持って旗を掲げ、最前線で戦い、部下一人ひとりを大切にすることで、組織は必ず変わります。

最後に:あなたの旗は何色ですか?
王騎将軍は紫のマントを翻し、兵士たちを鼓舞しました。信は泥だらけになりながらも剣を振り続け、仲間を守り抜きました。

では、あなたの営業組織はどんな旗を掲げますか?
・「お客様に最高の価値を届ける旗」
・「チーム全員で目標を達成する旗」
・「部下一人ひとりが成長する旗」
どんな旗でも構いません。大切なのは、その旗を誰よりも高く掲げ続けることです。

🚀 次の一歩を踏み出そう
もし「自社の営業組織をもっと強くしたい」「何から始めれば良いかわからない」と感じたら、一度立ち止まって考えてみてください。そして、小さなアクションから始めましょう。

👉 今、あなたが掲げるべき旗は何か?
👉 誰の手を握り、どこへ向かうのか?

その答えを見つけることができれば、あなたの営業組織は必ず強くなります。

さあ、次はあなたの番です。旗を掲げ、組織を勝利へ導きましょう。

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