HOME

お知らせ

お知らせ(詳細)

News

お知らせ

【社内教育で営業パーソンが育たない?理由を考察!】

2025.01.22

ブログ

はじめに
「一生懸命教育しているはずなのに、結果がついてこない…」
「同じ研修を受けても、なぜあの人は伸びて、別の人は伸び悩むのか?」

こうした悩みを抱えたことはありませんか?営業チームを率いる皆さんにとって、社員の成長は会社の未来そのもの。だからこそ、限られたリソースの中で、一人ひとりをしっかりサポートしようと日々奮闘していることでしょう。

しかし、現実には、人的リソースも時間的リソースも無限ではありません。忙しい日常業務に追われる中、教育に割ける時間がどうしても限られてしまう。結果、手厚い指導が必要な社員を十分にフォローできず、教育の効果が思うように上がらないこともあるのではないでしょうか?

こうした悩みを抱える営業組織は決して少なくありません。原因を深掘りしてみると、スキルやモチベーションの違い、教育プランの設計、さらに限られたリソースによる「手が届かない部分」など、複数の要素が絡み合っていることがわかります。

「社内教育だけが唯一の答えではない」。
そんな視点で見直すことが解決の糸口となるかもしれません。外部研修や専門的な支援を活用することで、新たな可能性を切り拓けるケースもあるのです。

まずは、「なぜ営業パーソンの成長にバラつきが生じるのか?」その根本的な理由を一緒に考えてみましょう。


よくある悩みと背景情報
営業パーソンの成長にバラつきが出る理由は、一つではありません。ここでは、特に多くの組織で共通する悩みを5つのポイントに分けて解説します。

1. トップ営業のスキルは属人的で伝わりにくい
営業組織において、管理職になる人の多くは営業成績が優秀だった人です。実績を評価されてリーダーに抜擢された彼らが教育を担当するケースは少なくありません。しかし、トップ営業のスキルは往々にして属人的であり、感覚的・抽象的なものになりがちです。

たとえば、「お客様の懐に飛び込むのが得意」「本音を引き出す会話術が巧み」というスキルは、暗黙知として本人の経験や直感に支えられています。このようなスキルを具体的な教育プログラムに落とし込むことは容易ではなく、他のメンバーが再現できないという壁に直面するのです。

2. 経営者や管理職の時間的リソースの不足
経営者や管理職は往々にして多忙です。営業戦略の立案やチームマネジメント、さらには現場対応までこなす中で、教育に避ける時間が限られてしまうことも少なくありません。

「もっと丁寧に教えたい」「あの社員をしっかりサポートしたい」と思いながらも、時間的な余裕がなく、教育が後回しになる現実に悩む方も多いのではないでしょうか。この結果、教育が属人的になり、成長の遅れやバラつきを助長することがあります。

3. モチベーションや価値観の違い:心構えが鍵
営業パーソンの仕事に対する姿勢や価値観は人それぞれ異なります。キャリアアップを目指して積極的にスキルを磨く人もいれば、安定した収入が得られれば十分と考える人もいます。この多様性は教育の成果に直結します。

また、モチベーションや価値観が違うだけでなく、そもそもの**マインドセット(心構え)**に課題がある場合もあります。たとえば、「とりあえず商品を売れればいい」という短期的な目線に囚われていると、お客様との信頼関係構築に時間をかけようとは思わないでしょう。

教育プログラムの中で、このマインドセットを正しい方向に導くことが重要です。「営業はお客様の課題を解決する仕事であり、信頼が結果を生む」という価値観を伝えることで、長期的な成果につながる社員を育てる基盤が作られます。

4. 間違ったロールプレイの弊害
営業教育において、ロールプレイは非常に効果的な手法です。しかし、それが間違った形で行われると、かえって逆効果になることがあります。

たとえば、台本を丸暗記するような形式でのロールプレイです。確かに、スクリプトは営業初心者にとっての助けになりますが、それに過度に依存すると、「お客様の言葉に応じた柔軟な対応」ができなくなります。営業は生きた会話の連続であり、状況に応じたアプローチが求められるからです。

ロールプレイは必要不可欠ですが、正しく実施することが重要です。具体的には、スクリプトを参考にしながらも、お客様役とのリアルなやり取りを重視する形で進めることで、実践に近いスキルが身につきます。さらに、フィードバックを適切に行うことで、実際の現場に活かせる力が磨かれるのです。

5. 限られたリソースが教育の質を制限する:会議の機能不全
教育の質を左右するもう一つの要因が、現場のリソース不足です。多忙な現場では、会議や研修が形骸化してしまうことがあります。

たとえば、教育の一環として行われる会議が、単なる発表会や一方的な情報共有の場になってしまうケースです。このような会議では、参加者が主体的に議論をする機会がなく、教育的な価値が損なわれてしまいます。

さらに、教育を任される管理職やリーダーが十分な時間を割けないため、場当たり的な指導が行われ、社員一人ひとりの成長を丁寧にフォローする体制が整わないことも少なくありません。結果として、組織全体のスキルアップが進まず、長期的な成果が見込めなくなってしまうのです。

教育の時間を確保するために、外部リソースを積極的に活用したり、会議や研修の構成を見直して参加者全員が主体的に関われる形に変える工夫が求められます。


解決策:営業パーソンの成長を均一化するための具体的なアプローチ
営業パーソンの成長にバラつきが出る背景を踏まえ、ここではその解決策を具体的に解説します。どの方法も、実践しやすく効果的なアプローチを意識して設計されています。

1. トップ営業のスキルを再現可能にする方法
属人的で抽象的なスキルを具体的な教育プログラムに落とし込むには、「スキルの見える化」が重要です。トップ営業パーソンの成功事例を分解し、次のように具体化します:

・具体的な行動:「顧客が話しやすくなる質問を3つ準備する」
・再現可能なフレーズ:「たとえば、どんな課題を感じていますか?」
・プロセス化:「ヒアリング→提案準備→クロージングの流れを徹底」

こうしたスキルを分解して共有することで、他のメンバーも同じプロセスを実行しやすくなります。

2. 外部研修を活用し、社内教育を補完する
外部研修は、社内だけではカバーしきれないスキルや知識を補完する非常に有効な手段です。特に、リソースが限られている中小規模の営業組織にとって、外部研修は大きな助けとなります。

ただし、外部研修には「当たり外れ」があることも事実です。選定の際には以下の点に注意してください:

・提供される内容の具体性:抽象的な理論だけでなく、実践に即したスキルが学べるか。
・講師の実績:営業現場を知るプロフェッショナルであるか。
・フォロー体制:研修後の実践や改善をサポートする仕組みがあるか。

また、外部研修だけで完結させるのではなく、社内での振り返りや実践を組み合わせることで、学びを深めることができます。

3. モチベーションとマインドセットの醸成
営業パーソンが自ら成長したいと思える環境を作ることが、教育の効果を最大化します。特にマインドセットの醸成では、次のポイントが重要です。

・売りつけではなく、サポートの精神を伝える
営業の本質は、「商品を売ること」ではなく、「お客様の課題を解決し、価値を提供すること」です。これを浸透させることで、長期的な信頼構築が可能になります。

・成功事例の共有
社内での成功事例を具体的に紹介し、成功が現実的で再現可能なものであることを示す。

4. 正しいロールプレイを実践する:ヒアリングを中心に
ロールプレイは効果的な教育手段ですが、ただの形式的な練習に終わらないよう注意が必要です。特に、ヒアリングスキルを磨くことに重点を置いたロールプレイを設計しましょう。

・お客様の課題を引き出す練習:「なぜその課題が重要なのか?」と掘り下げる質問を準備。
・柔軟な対応を重視:台本に依存しすぎず、会話の流れを読み取る力を育てる。
・フィードバックの充実:ロールプレイ後に具体的な改善点を指摘することで、次の実践につなげる。

5. 教育の質を高めるための会議改革
教育の一環として行われる会議が、一方的な発表や情報共有の場になっていませんか?会議を教育の場として機能させるためには、次の工夫が必要です:

・双方向型ディスカッション:特定の議題に対して、全員が意見を出し合う場を作る。
・ロールプレイの場として活用:会議中にペアで実際の営業シナリオを演じてもらい、全員でフィードバックを行う。
・時間を明確に分ける:情報共有の時間と教育的なセッションの時間を分け、双方に集中できる環境を整える。

このように、内部と外部のリソースを組み合わせ、具体的かつ効果的な教育プランを設計することで、営業パーソンの成長を均一化しやすくなります。


解決策実行のポイント
効果的な解決策を実行に移すためには、細部にまで配慮したアプローチが欠かせません。ここでは、実行時に押さえるべきポイントを具体的に解説します。

1. 外部研修を導入する際のKPIと社内フィードバックプロセス
外部研修を活用する際、その成果を最大化するには、明確なKPI(重要業績評価指標)を設定し、講師と共有することが鍵です。

✅ KPI設定の例
 ・研修後3カ月でクロージング率が10%向上
 ・新規顧客獲得件数が月に5件増加
 ・お客様満足度アンケートのスコアが上昇

これらのKPIを講師と共有し、研修内容が目標達成に直結するよう調整を依頼します。また、研修後には以下の社内フィードバックプロセスを取り入れると効果的です:

① 研修内容の振り返りセッション
社員同士で学びを共有し、個々の解釈や実践例を話し合います。

② 現場での実践と報告
研修で学んだスキルを実践し、成果を上司に報告する仕組みを設けます。

③ 定期的なモニタリング
KPIに基づいて成果を追跡し、必要に応じて追加トレーニングや調整を行います。

2. モチベーション醸成のための環境づくり
モチベーションを高めるためには、目標設定やインセンティブの設計だけでなく、管理職や外部講師による1on1ミーティングが非常に効果的です。

✅ 1on1ミーティングのメリット
 ・個々の課題や目標に深く向き合うことで、本人の成長意欲を引き出す。
 ・営業パーソンが抱える不安や悩みを早期に把握し、適切なサポートができる。
 ・具体的な成功事例や改善案を直接的に伝えられるため、実践への意識が高まる。

また、目標設定は本人が納得できる形で行うことが重要です。短期目標と長期目標を組み合わせ、進捗を逐一フォローする仕組みを構築しましょう。

3. ロールプレイの改善:ヒアリングを中心に実践と連動
ロールプレイは実践的なスキルを磨く絶好の機会ですが、特にヒアリングに重点を置くことが必要です。営業活動の70%はヒアリングで決まるとも言われるほど、顧客のニーズを正確に引き出す力は重要です。

✅ ヒアリングに焦点を当てたロールプレイの設計例
 ・「顧客の課題を3段階で掘り下げる質問」を準備する。
 ・顧客役が意図的に曖昧な回答をするケースを用意し、追求力を養う。
 ・ヒアリング結果をもとにした提案シナリオをその場で作成し、柔軟性を試す。

また、ロールプレイ後のフィードバックを欠かさず行い、「良い質問例」と「改善すべきポイント」を具体的に指摘します。

4. 教育と現場をつなぐ仕組みづくり
外部研修やロールプレイで学んだ内容を現場に活かすには、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)との連動が欠かせません。

・現場での実践サポート
新たに学んだスキルを活用する場面を意図的に作り、上司や先輩が同行してフォローする。

・振り返りの時間を確保
営業後に短いミーティングを設け、その場で何を学んだのかを振り返る文化を育てる。

5. 会議改革を浸透させる方法:問題解決に焦点を当てる
会議が形骸化しないためには、問題解決型の議論を中心に据えることが重要です。

・議題の設定
各会議で具体的な課題を提示し、全員が意見を出し合う形式を導入します。たとえば、「新規顧客のヒアリング精度を上げる方法」などの実務に即したテーマを選びます。

・成功事例の共有
会議内で成果が出た施策を紹介し、それを全員で分析する時間を設ける。

・会議内ロールプレイ
問題解決を目的にしたミニロールプレイを組み込み、その場で改善策を検討する。

また、会議後には必ずアクションプランを明確にし、参加者全員に役割を持たせることで、主体的な取り組みを促します。

これらのポイントを実行することで、解決策の効果を最大化し、営業パーソンの成長におけるバラつきを抑えることが可能になります。


貴社の場合はどうでしょうか?
ここまで、営業パーソンの成長にバラつきが生じる理由とその解決策についてお話ししてきましたが、貴社の現状はいかがでしょうか?

✅トップ営業のスキルが「属人的」で終わっていませんか?
✅忙しい日々の中で、教育や研修に十分な時間を割けていますか?
✅社員一人ひとりのモチベーションやマインドセットに合わせた指導ができていますか?
✅ロールプレイや会議が、効果的に機能しているでしょうか?

もし、これらの問いかけの中で気になる点があれば、今が見直しのタイミングかもしれません。特に、外部研修の導入は、忙しい経営者や管理職の皆さんにとって負担を軽減しつつ、効果的な教育を実現する強力な手段です。ただし、外部研修には当たり外れもあるため、選定や導入の際には慎重に進める必要があります。

「営業教育をどう変えるべきか?」
この問いに対して一緒に答えを見つけていきませんか?

私たちShine Labo わんぱくでは、貴社の課題や目標に合わせた解決策を提案することが可能です。具体的な施策や外部研修の活用方法、さらには社内での教育体制の見直しまで、幅広くご相談いただけます。

ぜひお気軽にお問い合わせください。営業パーソンの成長を支える次の一手を、一緒に考えましょう!

Shine Labo わんぱく

〒530-0028 大阪市北区万歳町3-12