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【成果が出ない営業はコレをやってる!”なんちゃってPDCA”の典型例と対策】

2025.02.09

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1. はじめに
「PDCAを回せ!改善しろ!」と声を張り上げる上司。
「分かりました!」と返事をする営業メンバー。
でも、しばらく経っても売上は伸びない。行動は変わらない。
また同じことを繰り返し、「なんで成果が出ないんだ?」と悩む。

もしあなたのチームがこうなっているなら、それは “なんちゃってPDCA” になっている可能性が高い。

多くの営業チームで、この「なんちゃってPDCA」が横行しています。
✅ 毎週、PDCAの報告会をやっているのに、成果が変わらない。
✅ 「課題」を洗い出したのに、具体的なアクションに落とし込まれていない。
✅ 「改善策を考えろ!」と言うだけで、実行後の効果検証が甘い。

これは営業メンバーの問題でしょうか?

いいえ、違います。

問題は「PDCAを回せ!」と言っている上司自身が、PDCAを回せていないことにあるのです。

上司が「PDCAをやれ!」と言うだけで、本当に回すべきPDCAを理解していなかったら?
上司が「とにかく改善しろ!」と叫ぶだけで、改善の仕方を具体的に教えていなかったら?

部下は形だけのPDCAをやるようになります。
報告書のためのPDCA、会議のためのPDCA、数字を埋めるためのPDCA…
これこそが「なんちゃってPDCA」の正体です。

「PDCAをやっているのに成果が出ない」
そんな状況が続いているなら、あなたのチームのPDCAが本物なのか、今すぐチェックすべきです。

次のセクションでは、成果を出せない営業の「なんちゃってPDCA」の典型例を紹介します。
これを読めば、あなたのチームのPDCAが本物かどうか、すぐに分かるはずです。


2. よくある「なんちゃってPDCA」の典型例
「PDCAを回しているのに成果が出ない…」
これは、営業チームにありがちな問題です。
しかし、その原因を深掘りすると、多くの営業チームは “本当のPDCA”ではなく、形だけのPDCAを回している” ことが分かります。
では、典型的な 「なんちゃってPDCA」 とはどんなものなのか?
具体的な例を見ていきましょう。

① 「P(計画)」がふわっとしている
✅ 「とりあえずアポを増やそう」→ で、どうやって?
✅ 「もっとクロージングを強化しよう」→ で、何を変えるの?
✅ 「お客様の課題をしっかりヒアリングしよう」→ で、何を聞けばいい?

「P(計画)」の時点で 曖昧な目標設定 をしていると、その後の「D(実行)」も適当になり、結局「C(評価)」や「A(改善)」が機能しません。

✔ ダメな例:「今月はもっと訪問件数を増やします!」
✔ 良い例:「今月はターゲットリストを作り、1日10件の新規コールを実施します」

具体的な数値と行動がセットになっていないPDCAは、成果につながりません。

② 「D(実行)」が、なんとなくやって終わり
✅ 「やったけど、うまくいかなかったですね」
✅ 「やったつもりなんですけど…」
✅ 「忙しくて、まだやれてません」
これは、PDCAが単なる「やったことの報告会」になっている典型パターンです。

本来、「D(実行)」は「P(計画)」を元に、具体的な行動を検証するステップですが、なんちゃってPDCAでは 「とりあえずやったことを報告して終わり」 になりがち。

✔ ダメな例:「クロージングを強化するために、商談の最後に“いかがでしょうか?”と聞くようにしました」
✔ 良い例:「クロージングの質問を“導入時の懸念点は何でしょうか?”に変えて、成約率の変化を検証しました」

「やったことを言う」のではなく、「どんな結果が出たか」を語れないと意味がない のです。

③ 「C(評価)」が主観的で、具体性がない
✅ 「たぶん、うまくいったと思います」
✅ 「なんとなく反応が良かった気がします」
✅ 「やっぱり厳しいですね…」

なんちゃってPDCAでは、評価が「なんとなくの感覚」に依存している ことが多いです。

これでは「何を改善すればいいのか」が明確にならず、次のアクションにつながりません。

✔ ダメな例:「お客様の反応が良かったです」
✔ 良い例:「質問を変えたところ、従来より成約率が15%向上しました」
成果を数値化し、「何が良かったのか?」「どこに課題があるのか?」を定量的に見ることが重要 です。

④ 「A(改善)」が、次に活かされない
✅ 「結局、何を変えればいいの?」
✅ 「前回の振り返りと、今回の行動がつながっていない」
✅ 「毎回、同じ話ばかりで進歩がない」

PDCAの「A(改善)」は 次のアクションに直結する最も重要なフェーズ ですが、ここが機能していない営業チームは非常に多いです。

せっかく振り返りをしても、次の行動が明確にならないと 「結局、いつも通り」 になってしまいます。

✔ ダメな例:「次回も頑張ります!」
✔ 良い例:「今回の結果を踏まえて、次回はアポ獲得のスクリプトを変えます」

改善策は 「具体的な行動」に落とし込まなければ意味がない のです。

あなたの営業チームは大丈夫?
ここまでの4つの特徴を読んで、あなたのチームのPDCAはどうでしょうか?
✅ 計画(P)は具体的に落とし込まれているか?
✅ 実行(D)は「やったつもり」になっていないか?
✅ 評価(C)は主観的ではなく、数値で検証しているか?
✅ 改善(A)は「次のアクション」に反映されているか?

もしどれか1つでも当てはまるなら、あなたの営業チームは「なんちゃってPDCA」に陥っている可能性が高いです。

では、どうすれば「なんちゃってPDCA」から脱却し、圧倒的な成果を生むPDCAを回せるのか?
次のセクションで、「成果を出すための正しいPDCAの回し方」 を解説します。


3. 成果を出すための正しいPDCAの回し方
「なんちゃってPDCA」の落とし穴を抜け出し、本当に成果を出すにはどうすればいいのか?

ここからは、「圧倒的成果を出すPDCA」の正しい回し方 を解説します。

① 「P(計画)」はゴールから逆算し、戦略的に立てる
成果の出せないPDCAは、「とりあえず頑張る」計画になりがち。
しかし、成果を出す営業チームは 「ゴール」から逆算して、何をすべきかを明確にしています。

📌 やるべきこと:目標達成から逆算する
例えば、「今月1,000万円の売上を達成する」という目標なら…
成約率 × 商談数 × アポ数 × コール数 の計算式で、必要な行動を算出する
✅ 「どの顧客層にアプローチすれば、成約率が高くなるのか?」を分析する
✅ 「どの営業手法が最も成果につながるのか?」過去データをもとに検討する

「とにかく頑張る」ではなく、成果に直結する行動を戦略的に設計することが重要。

✔ ダメな例:「とりあえず訪問件数を増やそう!」
✔ 良い例:「過去3ヶ月のデータから、成約率が高い業種にターゲットを絞ろう」

② 「D(実行)」は具体的なアクションに落とし込む

計画を立てたら、次は実行。
ここで重要なのは、「誰が、いつ、何を、どうやるのか?」を明確にすること。
📌 やるべきこと:アクションプランを細かく設定する
✅ 「新規アポ獲得を増やす」→ 1日20件の架電を毎朝9時に実施
✅ 「商談の質を上げる」→ 先輩営業の成功トークをスクリプト化し、全員で実践
✅ 「クロージングを強化する」→ 商談の最後に必ず「次回のアクション」を確定させる

計画を行動レベルまで細分化し、「実行しやすい形」にすることが大切です。

✔ ダメな例:「商談の精度を上げよう!」
✔ 良い例:「過去の成功事例をもとに、商談の型を作り、ロープレで磨こう」

③ 「C(評価)」は感覚ではなく、データで振り返る
成果が出ているかどうかを「なんとなくの感覚」で判断するのではなく、

数値とデータで客観的に評価することが大切。
📌 やるべきこと:行動データを分析する

✅ 「商談数は増えたが、成約率は変わったか?」
✅ 「訪問件数を増やしたが、売上に結びついているのか?」
✅ 「トークの変更後、顧客の反応はどう変わったか?」
感覚的な振り返りではなく、「何がうまくいったのか」「何が課題なのか」をデータで検証 することで、次のアクションの精度が上がります。

✔ ダメな例:「たぶん良くなったと思います!」
✔ 良い例:「アポ数は1.5倍に増えたが、商談化率が20%低下したため、ターゲットの見直しが必要」

④ 「A(改善)」は具体的なアクションを決め、即実行する
評価をした後、最も重要なのが「改善(A)」のステップ。
ここで次の行動が具体的にならなければ、PDCAは形骸化します。

📌 やるべきこと:課題に対して、すぐに改善策を打つ
✅ 「成約率が低かった」→ ヒアリングの質問を見直し、ロープレを実施
✅ 「アポ獲得が難航」→ ターゲットリストを更新し、アプローチの仕方を変える
✅ 「商談で断られることが多い」→ 競合との差別化ポイントを整理し、提案資料を見直す

改善策を決めたら すぐに行動に移す ことが重要!
改善しないPDCAは、ただの「報告会」と同じです。

✔ ダメな例:「今後、気をつけます!」
✔ 良い例:「ヒアリングの順番を変えたスクリプトを作り、明日から試します」

これが「本物のPDCA」だ!
✅ ゴールから逆算し、戦略的な計画(P)を立てる
✅ 実行(D)は、誰が・いつ・何をするかを明確にする
✅ 評価(C)は感覚ではなく、データで検証する
✅ 改善(A)は具体的なアクションに落とし込み、即実行する

この流れができれば、PDCAは「形だけ」ではなく、成果を生む強力な武器 になります。


4. 解決策実行のポイント:成果を出すために避けるべきミス
ここまでで、「成果を出すPDCAの正しい回し方」は理解できたと思います。
しかし、実際にPDCAを改善しようとすると、多くの営業チームが 「やりがちなミス」 にハマり、結局、元の「なんちゃってPDCA」に戻ってしまうケースが少なくありません。
ここでは、PDCAの実行で絶対に避けるべき3つのミス を紹介し、確実に成果を出すためのポイントを解説します。

① 「とりあえずやる」ではなく、「仮説を持って実行する」

✅ ミス:「とにかくPDCAを回せ!」と行動量だけを増やす
✅ 解決策:「どの行動が成果につながるか?」の仮説を持って実行する

PDCAの目的は「回すこと」ではなく、「成果を出すこと」。
しかし、多くの営業チームが「PDCAを回すこと自体」を目的にしてしまい、「とにかくやる」「試行錯誤すれば成果が出るはず」 という精神論に陥ります。

📌 具体的な対策
✔ 行動を増やす前に、「本当に効果があるか?」を仮説として考える
✔ 過去のデータや成功事例をもとに、効果が期待できる施策を優先する
✔ 行動したら、必ず結果を数値で検証し、次の施策につなげる

❌ ダメな例:「営業メールの件数を増やそう!」
⭕ 良い例:「メールの件数を増やしつつ、件名を3パターンに分けて開封率を比較しよう」

「ただやる」のではなく、「どんな結果を期待して、何を検証するのか?」 を意識して実行しましょう。

② 「C(評価)」を適当にしない!感覚ではなくデータで判断する
✅ ミス:「たぶん効果があった」「なんとなく反応が良かった」
✅ 解決策:「数字」で評価し、どこを改善すべきか明確にする

「C(チェック)」のフェーズが雑だと、PDCAは形骸化し、意味のない繰り返しになります。

「手応えがあった」ではなく、「実際に成果が出たのか?」を明確にしなければなりません。

📌 具体的な対策
✔ 行動と成果を、数値で比較する(例:訪問件数 vs 成約率)
✔ 成功要因・失敗要因を具体的に分析する(例:Aのトーク vs Bのトーク)
✔ 「なぜ?」を深掘りし、次のアクションにつなげる

❌ ダメな例:「メールを改善したら、なんとなく反応が良くなりました」
⭕ 良い例:「メールの開封率は15%→22%に向上。ただし、返信率は変わらず。件名は有効だが、本文改善が必要」

感覚ではなく、データを根拠にPDCAを回すことで、精度の高い改善が可能になります。

③ 「A(改善)」を徹底し、次の行動に確実につなげる
✅ ミス:「原因は分かったけど、とりあえず次も頑張ろう!」で終わる
✅ 解決策:「改善策を決め、次のアクションを明確にする」
「PDCAを回しているつもりなのに成果が出ない…」というチームの多くは、
「A(改善)」のフェーズで具体的なアクションを決めていません。

📌 具体的な対策
✔ 改善策を「次に何をするか?」まで具体的に決める
✔ 必ず短期間で実行し、小さく改善を積み重ねる
✔ チーム全体で共有し、ナレッジとして蓄積する

❌ ダメな例:「提案の流れに課題があるので、気をつけましょう!」
⭕ 良い例:「次回の提案では、価格の話を最後に持っていく流れに変更し、商談の流れを比較します」

改善点が分かっても、行動が変わらなければ何も意味がない。
「気をつける」「意識する」ではなく、「具体的にどう行動を変えるか?」を決めましょう。

「PDCAが成果に直結するチーム」の特徴
ここまでのポイントを押さえた営業チームは、こんな特徴を持っています。

✅ 行動の前に「なぜ?」を考え、狙いを持って実行する
✅ 数値で成果を評価し、感覚に頼らない
✅ 改善点を具体的なアクションに落とし込み、確実に実行する

これが 「本当に成果を出せるPDCAの回し方」 です。


貴社のPDCA、本当に機能していますか?
✅ 「PDCAを回しているのに、成果が出ない…」
✅ 「営業会議が『やったことの報告』ばかりになっている…」
✅ 「改善策を決めても、結局いつもと同じ行動になってしまう…」

このような悩みをお持ちなら、貴社のPDCAのどこに問題があるのか、一度診断してみませんか?

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